【石村吹雪】

もう充分「ベテラン」と言って良い彼は、東京出身のシンガーソングライター。基本的には、ギター一本の弾き語り。独特の詞の世界とコード進行は、誰かに強く影響を受けた訳では無く、むしろ外部からの刺激に左右される事無く、脈々と己の世界を構築して来た。これは実際には稀有な例だ。普通は多かれ少なかれ、その音楽の中に、誰かしらレジェンドの影が見え隠れするものだ。だが、彼の音楽には誰の影も見えない。とにかく個性的でユニークだ。石村吹雪は多作だ。とにかく持ち曲数がハンパない。見たモノ、感じたモノを片っ端から曲にする。食べ物ネタから、野球ネタ、電車通勤ネタ、ちょっとしたストーカー的な話しや、お気に入りの理髪店まで、出会い頭に何でも歌にしてしまう。「愛の歌」「人生の歌」も結構多いが、その表現も独特でリアリティーに溢れ、そして説得力がある。 歌を楽しむとは、音楽を楽しむとは、こんな形もあるんじゃないですか?とオーディエンスに提案し、共感を得ている。※ライブハウス 池袋フィールドのブログより抜粋
ホームページ(http://www.ishimurafubuki.com/)
【はやりもの】
百年後の日本のあなたへ
私は、西暦で言うところの2021年10月現在、東京在住、
ーー中略ーー(ジャケット内に印刷)
ヒトを介して広まっていく疫病のため、私たちの生活は一変しました。感染を広げないために、常にヒトはヒトと物理的に距離 をとり、呼気で唾液を飛ばしあうなどを避けることが求められました。具体的には、マスクで鼻と口を覆い、手指のまめな消毒 による衛生化が徹底されました。ただし、人類にとって未知の敵であるが故に、完全な予防法はなかなか確立されることなく、 今日も人々を脅かし続けています。
ーー中略ーー(ジャケット内に印刷)
この作品集は、そんな時代の、地球の片隅のドキュメンタリーです。同時に、完成するなり、レガシー。
この作品集には、平時には私も演奏しないだろうと思われる曲が十曲前後収録されています。だからこそ敢えて、CDという媒 体、紙の歌詞カードに残そうという意図があります。百年後の誰かが拾って、ああ、百年前にも似たようなことがあったのね、 と安心してもらえますように。
西暦2021年10月 東京にて 石村吹雪
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